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300件超の配送料金を効率的に管理できる運用基盤を構築

貿易業を営む企業において、海外販路の拡大は大きな成長機会です。

今回ご紹介するのは、全世界を対象としたEC販売を実現するために、Shopifyで越境ECサイトを構築した事例です。

担当されたのは、同社で営業を担うI様。

I様は、販売機会を最大化するため、国内にとどまらず世界中の顧客に商品を届けられるEC基盤の構築を目指していました。

背景

全世界をマーケットにした越境ECをShopifyで実現したい

I様が所属する企業は、貿易業の強みを活かし、グローバルな販売展開を見据えていました。

その中でI様は、**「販売機会を最大化するには、最初から全世界をマーケットとして捉えるべき」**という考えのもと、越境ECの立ち上げを計画されていました。

採用プラットフォームとして選定されたのはShopifyです。

Shopifyは多言語・多通貨対応、海外販売との親和性の高さから、グローバルECとの相性に優れています。一方で、実際に全世界向けの販売を行ううえでは、配送条件の設計が大きなハードルとなります。

課題

国際配送会社との契約条件を反映した、きめ細かな送料設定が必要だった

I様は、すでに国際配送会社との間で有利な契約条件を確保されていました。

そのため、一般的な一律送料ではなく、契約内容を活かしたカスタム料金での配送料設定を希望されていました。

しかし、越境ECにおける送料設計は非常に複雑です。

今回は特に、以下のような条件を満たす必要がありました。

  • 配送先のエリア別に送料を分ける
  • 商品の重量別に細かく送料を設定する
  • 複数の国際配送会社ごとに異なる料金体系を反映する
  • 今後の変更や追加にも対応できる運用しやすい構成にする

これらの条件を整理すると、必要となる送料設定は300件を超える膨大な件数にのぼりました。

単純な手作業での設定では、工数だけでなく、入力ミスや運用負荷の増大も大きな懸念となります。

ご提案

料金最適化と将来的な運用性を踏まえ、Shopify標準機能を軸に設計

送料設定の実現方法としては、アプリの活用や独自ロジックの実装など複数の選択肢が考えられました。

しかし協議を重ねた結果、今回は料金面の最適化長期的な運用性を重視し、Shopifyの標準機能をベースに実現する方針を採用しました。

標準機能を軸にするメリットは、以下の通りです。

  • ランニングコストを抑えやすい
  • 将来的な保守・運用の負荷を軽減できる
  • Shopify本来の機能に沿った、安定性の高い構成にできる

一方で、標準機能だけでは大量かつ複雑な送料設定を効率よく登録・管理するのは容易ではありません。

そこで当社では、Shopifyアプリを構築し、APIを活用することで、標準機能の枠内で実運用に耐える設定基盤を整えるアプローチをご提案しました。

実装内容

APIを活用し、膨大な配送プロファイル設定を効率化

本プロジェクトでは、Shopifyの配送プロファイルを活用しながら、300件を超える送料設定を効率的に構築できるよう、アプリとAPIを組み合わせた仕組みを整備しました。

具体的には、

  • 重量別・エリア別に整理された送料テーブルをもとに
  • 複数の国際配送会社ごとの条件を反映し
  • Shopify上の配送プロファイルへ正確に設定を反映できるようにする

という流れで実装を進めました。

これにより、手作業では現実的でなかった大規模な送料設定を、運用性を損なうことなく実現

複雑な国際配送ルールを、Shopifyの標準機能を活かしたかたちで構築することに成功しました。

導入効果

越境ECに欠かせない「送料設計」を、販売機会の最大化につながる形で整備

今回の取り組みにより、I様が目指していた 全世界を対象とした販売体制 の構築に向け、重要な基盤が整いました。

特に大きな成果は、以下の3点です。

1. 契約条件を活かした送料設計を実現

国際配送会社との有利な契約内容を反映し、コスト競争力のある送料設定が可能になりました。

2. 膨大な設定作業を効率化

300件超の複雑な送料設定を、API活用により効率的かつ正確に構築。人的負荷や設定ミスのリスクも抑えられました。

3. 将来の運用・拡張にも対応しやすい構成に

Shopify標準機能をベースにしているため、今後の見直しや改善にも柔軟に対応しやすい構成となっています。

送料設計は、越境ECの成果を左右する重要なポイント

EC販売において、配送料金は常に悩ましいテーマです。

顧客にとって送料は、商品そのものの価値とは別に発生する 「追加コスト」 として認識されやすく、購入判断に影響を与える要素でもあります。

だからこそ重要なのは、単に送料を設定することではなく、

  • できるだけ納得感のある料金にすること
  • 商材や配送先に応じて最適化すること
  • ユーザーに違和感なく受け入れてもらえる見せ方を工夫すること

です。

当社では、こうした送料設計に対して、 Shopifyアプリの開発 はもちろん、 既存アプリの選定・提案 も含め、お客様の要件に応じた柔軟なご提案が可能です。

まとめ

複雑な送料要件にも、最適な設計と実装で対応

今回の事例では、全世界をターゲットにした越境EC構築にあたり、課題となりやすい複雑な国際送料設定に対して、Shopify標準機能を活かしながら最適な形で対応しました。

膨大な設定件数や細かな条件分岐がある場合でも、設計と実装の工夫次第で、 コスト・運用性・拡張性のバランスを取ったEC構築 は十分に可能です。

越境ECにおける送料設計や、Shopifyでの柔軟な配送設定にお悩みの方は、ぜひご相談ください。

The best way to predict the future is to create it.